血中の糖が減らない病が糖尿病

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出典 こんなによくなる!糖尿病
鈴木吉彦 著 朝日新聞出版から引用連載

 

こんなによくなる!糖尿病 驚きの「インクレチン」新薬効果

 

基礎知識1
血中の糖が減らない病が糖尿病
 ふだん、私たちは、ご飯やパンを食べたり、肉や魚や野菜を食べたりすることで、栄養素を体の中に取り込んでいます。この栄養素の中の大切な一要素が、炭水化物です。炭水化物は私たちの活動のエネルギー源になります。


 私たちの体が炭水化物を受け取ると、消化管が分解をして、ブドウ糖という物質に変えます。さらに食べものから取り入れられたブドウ糖の半分は、肝臓へと送られます。

 

 ブドウ糖を受け取った肝臓は、さらにこのブドウ糖グリコーゲンという物質に変えます。ブドウ糖もグリコーゲンも元は同じ物質ですので、形が大きく異なることはありませんが、グリコーゲンという形にすると、体の中で貯えることができるようになります。食べものからエネルギー源を摂れないときも、体に貯えられたグリコーゲンを使えば、私たちは活動をすることができます。

 一方 、 食べものから取り入れられたブドウ糖の残り半分は 、血液の中を流れています 。健 康な人では、プドウ糖が血液の中に溜まりすぎないよう、ある一定の濃度に調節するしくみが働いています。食べものを体に入れた直後は、ブドウ糖の濃度が一気に上がります。そのとき膵臓から、「ブ ドウ糖の濃度を下げなくては 」と 、 “あるホルモン” が放出されます。 

 膵臓には、ランゲルハンス島という、ホルモンを分泌する工場のような場所があります。このランゲルハンス島にあるβ細胞という細胞から、「ブドウ糖の濃度を下げる」という役割を持つ、 「インスリン」というホルモンが分泌されるのです。分泌されたインスリンは、肝臓へと向かって 「もっとブドウ糖をグリコーゲンに変えましょう」と促したり、血液の中のブドウ糖を見つけて 「細胞の中に入 ってください」と促したりします。こうして膵臓から分泌されたインスリンが、体の中で増えすぎたブドウ糖の量を減らそうとするわけです。


 ところが、糖尿病になると、血液の中のブドウ糖の濃さを意味する血中濃度が下がらなくなって しまいます。これは、血液がいつもブドウ糖で満たされてしま つている状態です。この状態が続くと、様々な病気が起きることになります。


 血中のブドウ糖の濃度がいつも高くなっている異常な状態が糖尿病です。では、正常であれば、 食べた後すぐに血中濃度が元どおりになるはずなのに、なぜ、糖尿病では元どおりにならないので しょうか。大きく分けて原因が二つあり、それぞれの原因によって 「1型糖尿病」2型糖尿病という呼び名が付いています。